株式会社メディクルード聖心事業推進部 部長／河上様（写真右）
聖心美容クリニック マネージャー／永久保様（写真左）

クレドの浸透に力を入れる中で感じた「時代に合った形式」

メディクルードは、医療機関の運営支援を主に行っている会社です。「聖心美容クリニック」や「S-Labo」、その他歯科事業や介護福祉事業において、マーケティング部分であったり、労務財務、人の採用育成など様々な領域を担当しています。

私たちには、聖心美容クリニックの開院当初くらいから20年以上かけて目指し続けている「クレド（行動指針）」があります。2020年10月にはクレドがきちんと人事評価制度ともリンクするように制度改正をしまして、クレドの体現度を評価に盛り込んだり、クレド研修を年に2回行ったりと力を入れて組織への浸透を促しています。

SkillBoxのお話を聞いたのは、そのような新しい人事評価制度の効果検証をしている最中でした。

私たちがSkillBoxの説明を聞く中で一番興味を持ったのは、本来メインとなるアクション管理の機能ではなく、シンプルな形でスタッフの状態がわかる日報的な運用イメージです。私たちはそれまで紙ベースで日報のような取り組みをしていたのですが、今の時代にあった形式に変える必要があるのではと思いました。

具体的には、紙での運用だと自分から見に行かないと見られないため、どうしても上司と部下の一対一のやり取りになりがちです。これに対してWEB上のものであれば、多くの人が簡単に見られるようになり、多方向から気軽にコメントができます。

日報を書く側としても報告しやすいだろうというのもすごく魅力的でした。若い世代は手書きよりもスマホでの入力に慣れています。また、紙に手書きだと職場でなければできないのに対して、スマホならいつでもどこでも空いた時間に入力できます。もちろん書いて覚えるということも大事だと思いますが、もうそういう時代でもないのかなと…。

導入を決めた一番のポイントは、やはり直接のトレーナーだけでなく、他のスタッフも見られるという点です。日報は入社間もない社員を主な対象として書いてもらっていますが、その中で直接のトレーナー以外にマネージャークラスのスタッフが育成状況の進捗をきちんと把握できるというのはすごく大きかったです。

アクションリストの運用で気づいたメリットと評価の声

実際の運用方法として、アクションリストは例えば以下のような項目を設定しています。
（アクションリスト例：メディクルード様で実際に運用中のもの）

改善の余地はまだまだある状況で、例えば今はナースと受付とで分けて作っていないため、それはこれから現場の声を聞いてブラッシュアップしていきます。ただ、それでも達成率を見て意識的にアクションをしているというスタッフもいて、アクションリストが意識づけになるのだなというのはあらためて感じました。

また、例えば「気持ちのいい挨拶ができる」というのは当たり前のことなのですが、そこに「できなかった」と記録をつけるスタッフを見ると、元気がないのかな、どうしたのかな、という気づきが得られます。それくらいのわざわざコメントに書かないことも、日々のアクションリストの記録から把握ができています。

毎日記録をしてもらっていますが、新卒や20代の人たちはスマホからの入力という形に慣れているためか、すごく好評です。「SkillBoxを使用してみての感想」について社内でアンケートを行いましたが、「使いやすい」というコメントが大多数でした。

アンケートの中には、コロナ禍の状況においてデジタルでコミュニケーションできているのもいいという声もありました。確かに直接会ってのコミュニケーションだと不安もある中で、だからといって疎遠にならずこれまで以上に近い距離間を感じてもらえるのは素晴らしいことだなと思っています。

（実際のアンケート結果の一部紹介）
メンバー（新人スタッフ）
帰宅後、スマホがあればすぐに振り返ることができとても良いです。また、一つ一つの項目が決められているため、意識的に業務をこなすこともできます。コメントのやりとりをSkillBox上でも行うことで、日々の業務の励みにもなっており、モチベーションの維持ができます。

トレーナー
業務中には把握しきれなかった気持ちが表出される日もあり、SkillBoxがあって良かったと思っています。また、トレーナーだけでなく師長、マネージャーとも新人スタッフの進捗をタイムリーに共有できている安心感もありました。他院の新人スタッフの様子も知ることができ、同じような悩みを持っていることに勇気づけられたり、他トレーナーさんのコメントにすごいなと影響を受け、自分もこういう声掛けができるように頑張ろうと思えたため、新人スタッフだけでなく、トレーナーのためにも有効なツールだと思います。

導入検討時に得られた現場からの賛同の声

導入にかかった手間として、大変だったというイメージはないです。システムの初期設定は行ってもらえるので、私たちが導入にあたり主にしたことは「ツールを使う人たちにその仕組みを伝える」ということでした。

現場で使ってもらうことが重要ですので、最初はマネージャー陣に情報共有をしました。今やっている日報運用をこういう使い方に変えられたら便利じゃないかというのを伝えて賛同を得て、その後にチーフや師長といった評価者レベルに同じ情報を伝えました。

直近で入社するスタッフが何人かいて、そこへ導入を間に合わせるよう進めたため少しバタバタしましたが、実際に使い始めてみるとみんな普通にログインできて入社日からすぐ使ってくれたのは嬉しかったです。

現場のマネージャー陣から特に賛同が得られたのは、やはり日報としての運用でいつでも誰でも見られて、手軽にリアクションがしあえるという点でした。

それまでは毎日の確認が難しく、日々の記録をトレーナーや評価者が一週間分まとめてチェックしているという実情がありました。トレーナー側の負担もあるし、新人のスタッフからすれば書いているのに見てもらえていないという感覚になります。

これまではそれをピンポイントで解決するツールというのが見つかりませんでした。何かを評価したいわけでもないので、もうちょっと気楽に、日々思うことや気づいたこと、学んだことを書き留めるみたいな感じのものです。SkillBoxはそのような点ですぐに活用イメージがつきました。アクションリストの内容に関しては、実際に使っていく中でどういう使い方がいいかみんなで考えていきましょうという形でお伝えしました。

メンバーの育成に加えトレーナーの「安心」にもつながるツール

正直なところ、導入からまだ日も浅く、SkillBoxを使い切れていないというのは感じています。ただ、それでも十分な効果は実感しています。

例えば今年入社した新卒の人たちは、新入社員研修後に大阪院や大宮院、東京院といった形で別々の配属となりました。院によって多少教える内容の順番が異なる中で、どの院でどの子が何をやっているのかが見られるというのは本当に参考となり、同期がいる場合の本人の成長と指導の進捗確認にすごく使えるなと感じています。

トレーナーとしても、自分が担当している子の成長度合いが他と比べて遅れていないのかという不安があった中で、全員の成長具合や進捗を見られるようになったのはとても嬉しいという意見を聞いています。

他には、ヘルプで他の院から手伝いに来てもらう時、前もってその子の記録を見ることでどういう感じの子なのかが分かりコミュニケーションを取りやすいという声もありました。評価シートを見るほどでもなく、コメントを軽く見るくらいがちょうどよいとのことで、気軽な感じで活用できるというのが全体的にすごくいいなと思っています。

SkillBoxは、多店舗展開をしていたり、複数の事業所を持つ会社にとって特に良いのではと思います。リアルタイムにメンバーの状況を把握できるので、「この感じだとこの声がけをして欲しいな」というのをトレーナーへすぐ伝えられ、それを翌日には現場で行ってもらうことができます。そういうのは生物なので、その場でかける言葉が特に重要だと思います。

スタンプ機能もすごく好評です。メンバーから「励みになる」といった声があるのもそうですが、トレーナーからも「役職者がスタンプを押してくれているとすごく安心する」という声がありました。トレーナーとしても指導に不安がある中で、一緒に見てくれているという実感が得られるようです。メンバーの育成だけでなく、そのメンバーの一番近くにいる指導担当のスタッフの安心にもつながる、とても良いツールだと思います。

社名	株式会社メディクルード　英文表記：Mediclude Co.,Ltd.
設立	1997年12月9日
所在地	〒106-0032　東京都港区六本木6-1-24　ラピロス六本木3階
資本金	100,000,000円
代表者	代表取締役　社長　神成 裕介
従業員	31名（連結 1,400名、元気グループ全体6,233名） ※2020年12月現在
事業内容	「医療・介護福祉等の事業推進」 ■ マーケティング ■ 総務人事 ・各種システム提供 ・管理部 ・設備賃貸 ・経営コンサルティング ■ 商品企画 ■ 医療ツーリズム推進 ・企画 ・通訳、翻訳 ・Webマーケティング ■ 介護・福祉事業 ・介護事業 ・福祉、介護事業コンサルティング ■ 海外事業