2021.01.11

EdTechサービス・eラーニングサービスの3つの機能別紹介

テクノロジーの力で学校教育や社員教育を取り巻く環境が変わっていく中、「EdTech」の注目度もますます高まってきています。
EdTechについては別の記事で詳しく説明していますが、あらためてお伝えするとEdTechを活用してでできることは主に以下3つです。
・オンライン学習
・学習管理
・アダプティブラーニング

これら3つの機能のいずれかを持つ学習システムはeラーニングシステムとも呼ばれ、日本では20年以上前から社員教育を補助するツールとして様々な企業に導入されてきました。

昨今はオンライン学習と学習管理の両方ができる多機能型のシステムや、VR・音声認識といった最新技術を取り入れたシステムなど、EdTechに関するサービスの多様化が進んできています。

この記事ではEdTechでできることの3分類に沿って、それぞれ具体的にどのようなサービスが存在するのかということを紹介しています。

今、世に出ているEdTechサービスを知ることで、社内教育において課題解決に結びつくサービスの発見、もしくは自社で課題を解決するためのヒントになれば幸いです。

1.オンライン学習サービス

オンライン学習サービスとは、集合研修のように講師と受講者が直接顔を合わせずともオンラインで学習ができるサービスのことです。

現在世の中にある主なものとして、具体的には以下のようなサービスがあります。

・動画研修サービス
インターネットを利用して動画で講義を受けられる研修サービス。数百~数千ある動画の中から好きなものを好きなタイミングで受けられるというものが主流でしたが、近年では新型コロナウィルスの流行によりリアルタイムでの動画研修も増えています。

・動画研修作成サービス
オリジナルの研修内容や社員が講師を務める研修の動画を配信するためのサービス。スマートフォンを誰もが持つようになり、映像撮影のハードルが下がったことから、10分程度の動画を会社側で撮影し配信するなどのサービスも増えています。

・ナレッジシェアサービス
動画による学習ではなく、社内でよくある質問や生じる課題に対する答えをQ&A形式で社員に共有していくサービス。分からないことがあった際に気軽に質問でき、回答者との社内コミュニケーションが活発になる効果もあります。

なお、分類としては上記の動画研修サービスに入る、最新技術を応用した教育手法も次々と生み出されています。従来のオンライン講義ではできなかった現場体験を可能にするVR研修などがそれに該当します。

VR技術を用いれば、ものづくりの現場では職人の目線で作業の手順やポイントを体験することができますし、医療の現場ではなかなか立ち会えない手術室で実際に手術をしている医師の視点で学習することも可能になります。

このように、いつでもどこでも講義が受けれられるというオンライン学習の考えは、技術の進歩やニーズの多様化に合わせて進化し、様々なサービスを生み出しています。

2.学習管理サービス

学習管理サービスとは、学習カリキュラムの進捗管理や理解度テストなどの成績管理ができるサービスのことです。LMS(Learning Management System)とも呼ばれます。

LMSはオンライン学習が企業に広まるにつれて普及してきました。
オンラインでの学習は講師が実際に顔を合わせて教える形式に比べて受講者の進捗や理解度が見えにくいという問題があったため、それを解消するためにオンライン学習を行う企業を中心に導入されてきたという背景があります。

そのためLMSの市場にはオンライン研修の実施から管理までができるサービスは昔から数多く存在しますが、最近ではただ進捗を管理するだけでなく、研修効果を高める機能がついているサービスが好まれる傾向にあります。

研修効果を高める機能とは、具体的には以下のようなものがあります。

・学習意欲を促進するために社員同士でコミュニケーションが取れるSNS機能
同期やチームメンバーの学習状況に対して、いいねスタンプやコメントを行うことができます。コメントでは、意見交換による知識の発展が見込めます。また他の人の学習状況が見えることにより、自分も頑張らなければという思いを抱きやすくなります。

・教育担当者から学習課題や進捗に対してアドバイスを貰えるメッセージ機能
進捗の管理だけでなく、指導もオンライン上で行うことができます。きちんと見られているという意識を持たせることで、オンラインでの教育にありがちな「ボーっと見てるだけ」という状況を減らし、意欲的な参加を促すことができます。

・ゲームをしているような感覚で熱中して学習ができるゲーミフィケーション
教育におけるゲーミフィケーションとは、教育をゲーム化するという意味です。レベルアップやスコア競争などのゲームに用いられている要素を組み込み、学習のハードルを下げ、高いモチベーションで取り組んでもらうことができます。

これら3つの共通点は、受講者が参加できる仕組みになっている点にあります。
講義のような一方通行の教育では、受講者をモチベートすることができず、漫然と講義動画を眺めているだけになってしまうことがあります。

そういったことにならないよう受講者の意欲を高め学習効果を高めるには、受講者が参加できる仕組みが求められます。

受講者が当事者意識を持って参加できる仕組みを実現するツールはすでに世の中にたくさん存在するため、教育内容や組織の文化に合わせて最適なものを選択して上手に活用することができれば、オンライン教育でも受講者のモチベーションを高め、教育効果を引き上げていくことが可能です。

効果の出るオンライン研修を目指すのであれば、講義内容を吟味するだけではなく、学習意欲や継続性を高める仕組みに目を向けることが特に重要となります。

近年はリモートワークの普及に伴い、オンライン研修に力を入れる企業がさらに増えてきています。2020年度についてはコロナ禍の影響もあり、すべての研修をオンライン化したという企業も多数存在し、これまでよりも学習管理をしっかりと行っていきたいというニーズが高まってきています。

なお、リモートでの研修は、会場を押さえて社員を集めて行う研修に比べて効率的であることは間違いないため、このトレンドは2021年以降も続くと考えられます。

3.アダプティブラーニングサービス

アダプティブラーニングサービスとは、学習者のデータを元に学習者ごとに最適化された学習内容を提示するサービスのことです。

例えば、算数の学習において、計算ドリルなど演習問題の正誤のデータを元に、AIが適切なレベルの問題を一人一人に提示するというのがアダプティブラーニングです。
(アダプティブラーニングについての詳しい説明は別の記事で紹介しています。)

社員教育では、学校教育と違い一律の答えがない場合も多いため、演習問題の正誤を学習データとするのは難しいという課題があります。

そのため社員教育におけるアダプティブラーニングのサービスは、算数の学習とは違うアプローチでアダプティブラーニングを実現しています。具体的には以下のようなサービスがあります。

・「アセスメントサーベイの結果」を利用
アセスメントサーベイとは、組織の中で人材を育成・配置するにあたり、社員の適正を把握するための調査です。アセスメントサーベイの結果からタイプ診断を行い、各タイプにマッチした学習内容を提示します。

・「受講者の顔(表情や目の動き)から計測する集中度」を利用
WEB会議などで使うパソコン付属のカメラで受講者の顔を撮影し、目の動きなどから集中度の高さを判定、個人ごとの興味・関心に合った教材を提示できるようになります。

・「属性情報や目標達成率」を利用
年齢や性別、役職、職種といった情報や、これまでの行動目標の達成率などを元に、最適な学習内容を個人ごとに提示します。教える範囲が専門的でない、主体性などの基礎的能力育成の場面で使われることが多いです。

LMSの普及とともに、個人の学習データを閲覧できるようになったという企業は増えてきましたが、そのデータを活用して学習カリキュラムやコンテンツの最適化をすでに実施できているという企業はまだまだ少ないのが実情です。

その点、上記のようなアダプティブラーニングサービスを利用すれば、社員教育コンテンツの個別最適化を実現することも比較的容易に目指すことができます。

多様化が進んでいる現在、「個人ごとに最適な教育を提供して教育の効果・効率を向上させたい」と考えている方は、アダプティブラーニングのサービスにも注目して情報を集めておくことをおすすめします。

この記事では、様々なEdTechサービスについて紹介してきましたが、を次のステップでは、実際にEdTechサービスを社内導入すると考えた際に重要となる「費用対効果の検証」について詳しく説明します。検証方法について知りたいという方はぜひご覧ください。

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